ホームセンターの最大手、カインズ(鶴ヶ島店)で定期的に行われているハンドメイドマルシェ「らららマーケット」。コロナ禍により中止や延期が相次ぎましたが、2022年のゴールデンウィークは無事に開催され、たくさんの来場者でにぎわいました。
この記事ではその第26回らららマーケット(2022年4月29日~5月1日の3日間開催)の様子を、主催を引き継いだ大山ゆうこさんのインタビューを交えてお届けします。
▼目次
1.主催者インタビュー
ーーイベントを主催するようになったキッカケをおしえてください。
大山さん:私は元々ハンドメイド作家として、イベントに出店していました。しかし、コロナ禍でイベントが相次いで中止となり、たくさんの在庫を抱えてしまったんですね。
そして、仲良くさせてもらっている他の作家さん方も同じような状況であることを知りました。
そのため、どうすれば私たちの作品をお客様にお披露目することができるか?と考えていたとき、お店の移転に伴いイベントを開催したい方と出会い、初めて主催側で活動することになったのです。
それがハッピーガーデンマーケット(比企郡吉見町で開催)でした。
ーーなぜ、らららマーケットの主催を引き継ぐことになったのですか?
大山さん:主催として運営しているハッピーガーデンマーケットで思うようにいかないことがあり、宮沢仁美さん(以下、宮沢さん)に相談したことがキッカケです。
らららマーケットには以前から出店者として参加していて、主催の宮沢さんとは交流がありました。なので、宮沢さんをイベントプランナーとして信頼していました。
ーーらららマーケットへの想いをお聞かせください。
大山さん:カインズにはワンちゃんを連れたお客様が多く見受けられるのですが、私はスウェード紐でグッズを作っていて、常連のお客様と仲良くさせてもらっていました。
またカインズのスタッフさんの対応が温かく、心地良い場所と感じていました。
それに、屋内のイベントなので、天候を気にせず出店できるのも好感度が高かったですね。
実際、屋外のイベントは雨風が強まると、ほぼ中止になります。そのため、屋外イベントに出るときに週間予報で雨マークが表示されると、数分おきにスマホで天気予報を見るなど、スマホ依存症になりますから笑。
らららマーケットはそういう心配がないのも良いですね。
ーーイベントを主催するようになって良かったことや大変なことは何ですか?
大山さん:自分が出店するときは、隣接ブースの方くらいしかコミュニケーションをとる時間がないのですが、主催側だと出店者全員と話せるので、それがとても楽しいです。
大変なことは、やはり出店者さんへの連絡で漏れやミスのないようにすることですね。
メールなどで一斉に伝える場合は、誰でもわかるような文章を心がけ、個別に連絡する場合も出店者さん一人ひとり相手の身になった対応を意識し、決して事務的にならないように気をつけています。またレスポンスもなるべく早めにするようにしています。
これは宮沢さんが主催として実践していたプロ意識で、私も大切だと思って実践しています。
ーー今後の展望のおしえてください。
大山さん:らららマーケットに出店したいと思う人が増えるようなイベントにしていきたいですね。安心安全で、出店者さんやお客様から愛され信頼されるイベントです。
そう思うのは、以前に常連のお客様から「作品を見ると作家さんの顔が浮かぶ」と言われたことがあったからです。屋号を聞いても覚えられないことがあるけれど、作品を見て「あ、〇〇さん」と思い出すのだとか。
ハンドメイド作品は既製品にはない作り手のオリジナルです。最近は作品クオリティの高い作家さんが増えているので、皆さんから良い意味で刺激をいただき、出店者さんとお互いに尊重し合う関係を築いていけたらと思っています。
2.出店者さんの一部をご紹介
筆者が訪れたのは2022年5月1日(日)。曇天で午後からは雨模様の1日でしたが、休日とあって店内は多くの買い物客とともに、イベント目当ての方で盛況の様子でした。
以下に出店者さん(屋号で表記)の一部をご紹介します。
キッシュ&スイーツfuWAri
店舗1階の中央入口には、こだわりの卵を使用したキッシュとグルテンフリーのマフィンが魅力のキッシュ&スイーツfuWAriさん。
筆者が会場を訪れたときには、すでに半分以上が売れている人気ぶりでしたが、売り切れを免れてホッとしました。お話を伺うと、「とりわけケーキは気温によって売上に影響が出るため、今日は涼しくて助かった」とおっしゃっていました。
らららマーケットでは常連になりつつある出店者さんでもあり、これからも多くの方に味わっていただきたいですね。
nagmog
刺しゅう小物を扱うnagmogさん。布地に刺しゅうを施して作るオリジナルデザインの数々は、当イベントのコンセプトでもある「あ、これカワイイ!が見つかる」にぴったりです。
手先が不器用な筆者にとって、こうした精巧な作品制作には本当に頭が下がります。
colocolony
手編み帽子を販売するcolocolonyさん。帽子づくりは、子どもにかぶせたくてYouTubeで見た帽子づくりを真似て作ったのがキッカケだそうです。
作家さんは自己流とおっしゃいますが、編み目がきちんと揃うように力加減にはかなりの注意を払っているとのことで、プロ意識が感じられる作品でした。
ami
特にこれ!というジャンルは決めず、自身の中で旬のものを作るamiさんですが、毛糸を巻き付けて色々な顔のヘアゴムなど、見ているだけでほっこりする作品が特徴です。
Angelitos
レジンの中にドライフラワーを入れてアクセサリーを作るAngelitosさん。お花を少しでも長く手元に置いておきたいという想いから制作を始めたそうです。
スペイン語で「天使たち」を意味する屋号からも作品への愛情や優しさが伝わってきます。
Re:My
幼稚園のママ友4人が共同で出店するRe:Myさん。子ども向けに冬物を中心に作っていましたが、夏物も欲しいと思ったとき、みんなで一緒に作ろう!と声をかけて集まったメンバーで制作しているとのこと。
お子様のいらっしゃるご家庭ならぜひ手にとってみたい作品が立ち並びます。
On故置新
透明度の高いアクリルを使ったワークショップを展開するOn故置新さん。子どもから大人まで楽しめるキーホルダーや迷子札づくりが人気です。
自分の好きな字を入れられるシンプルなものですが、素材の切り抜きは非常に精巧に作られているのが印象的でした。
One’s
可愛いらしい動物と植物の融合がユニークなインテリアプランツのワークショップを開くOne’sさん。モスペット・アドバイザー講座で学んだ技術を活かして、制作の楽しさを伝えています。
※モスペットとは苔玉にカラフルな糸を巻き、苔玉上部に植物をつけたインテリアプランツ。
COCORiL
ハワイアンイメージが印象的なCOCORiLさん。心躍るドリームキャッチャーのワークショップが人気で、親子やカップルはもちろん、お一人様でも楽しめます。
この他、常連さんや人気作家さんなど、3日間でたくさんの方が出店してくださいました。
以下、その他の出店者さん一覧
取材・文責:前田こうじ
3.おわりにーー
いかがでしたか。
コロナ禍のため、久しぶりの開催となりましたが、まずはイベントが再開できたことに感謝しております。
また今回は、以前から定期的にらららマーケットへお越しいただいているお客様にお話を伺うことができました。
常連さんの作品はもちろん良いのだけど、初出店の方も増えてきて、今回は結構多くの方を(SNSで)フォローさせていただきました。
出店者さんだけでなく、お客様にも常連さんがいることはとても嬉しいことです。今回から主催を大山ゆうこさんに引き継ぎましたが、これからもらららマーケットをどうぞよろしくお願いいたします。
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