「オンラインでの販売だけじゃなくて、対面でお客さんに販売したい!」
「ほかの作家さんやクリエイターさんたちと交流したい!」
というハンドメイド作家さんたちは、ぜひイベントに出店しましょう。
今、全国各地でハンドメイド作品に特化したイベントが開催されています。
フリーマーケットや蚤の市と比べて、ハンドメイド品に興味があり、一点ものの商品に価値を見出すお客さんが多く訪れます。ほかのハンドメイド作家さんたちともつながれて、交流できるのも醍醐味です。
なかでも、次回で第20回目を迎えるハンドメイド雑貨市「雅市」は、埼玉県内のさまざまな会場で定期的に開催されている地域に密着したイベントです。人と人のつながりを大切にされており、主催者のサポートが行き届いているので、初めてのイベント出店にもおすすめです。
そうは言っても「イベントに出店するのって大変じゃない?」
「何を準備すればいいの?」という声もあるでしょう。
そんな疑問を解消するため、この記事では、
・イベント出店までの7ステップ
・イベント当日にもっていくもの一覧をご紹介します。
▼目次
1.イベント出店までの7ステップ
雅市への出店を例に、イベント出店までの7つのステップをご紹介します。
【事前の流れ】
1、イベントを調べる
「エリア名+ハンドメイド」や「エリア名+手づくり市」などで検索すると、そのエリアで開催されているハンドメイドイベントを調べることができます。フリーマーケットや蚤の市など、ハンドメイド品に特化していないイベントもあるので注意しましょう。
・会場まで移動しやすいかどうか
・出店料はいくらか
・ブースの広さ、机やいすなど設備の貸し出しはあるか
・過去の開催の様子
などを事前に調べておきましょう。
疑問点があれば、問い合わせフォームなどから問い合わせることもできます。
2、出店申し込みをする
イベントのホームページなどには、「応募要項」や「応募フォーム」などがあります。フォームに従って必要事項を記入し、申し込みをしましょう。電話やメールで募集しているイベントもあります。
最大出店数に達した場合は、申込期限前でも受付を終了することもあるのでお早めに。
なお、雅市の出店応募フォームはこちらです。
3、販売する在庫を準備する
すでにオンラインショップなどでハンドメイド品を販売している人は、イベント出店用に別の在庫を準備しておきましょう。「売れてしまってイベントにもっていくものがない!」という事態にならないよう、早めに確保しておくのがおすすめです。
どれくらいの数を準備すべきかは、商品の大きさやブースの広さによって異なります。
イベントの申し込み要項に記載されているブースのサイズを確認し、ディスプレイの予行演習をして、どれくらい商品が置けるのか確認するのがおすすめです。また、予行演習の際には設営手順を写真に撮っておきましょう。当日の設営の参考になります。
4、出店ブースに必要なものを準備する
準備するもの一覧をご覧ください。
会場によって持参すべきものは異なりますが、大きく分けて以下のものが必要となります。
・販売する商品
・会計に必要なもの
・ブースの設営に必要なディスプレイグッズ
なお、雅市の場合は基本的に屋内での開催で、テーブルやイスなどが完備されているのが特徴です。
大きい什器を自分で運び搬入しなくてもよいだけも、準備の負担がぐっと減りますね。
雅市vol.20では、机(180cm×45cm)1台と椅子2脚が貸し出されます。
【当日の流れ】
5、受付
イベント開催時間よりも前に、搬入時間が設定されています。
また、イベントによっては駐車場が先着順だったり、出店者は遠くに駐車しなければならなかったりします。
時間内に設営が完了できるよう、早めに会場入りして受付を済ませましょう。
6、搬入
駐車場からブースまで距離がある場合もあるので、台車を持参すると便利です。
出店者が一斉に搬入するので、混みあうことも。周りに注意して、安全には気を配りましょう。
7、出店ブースの準備
自分のブースを確認し、ディスプレイをはじめましょう。
ディスプレイが完了したら、いざ販売開始!
なお、イベント会場の都合により撤収時間が定められています。時間内に撤収完了できるよう、客足が引き始めたらはやめに片づけ始めるのもいいですね。
2.イベント出店当日にもっていくもの一覧
イベント当日にもっていくものをまとめました。
イベントによっては会場で借りられるものや、不要なものもあるかもしれません。あくまで参考程度にしてください。
【商品関連】
●ディスプレイする商品
……運搬・搬入中に破損しないように梱包しましょう。小さなアクセサリーなどであれば、折り畳み式のディスプレイに入れたり、そのままディスプレイできる什器に入れたりして運ぶのもいいですね。
●余剰在庫
……売り切れて販売機会を損失しないよう、余剰在庫を用意しておきましょう。
ディスプレイする商品数の2~4割(50点ディスプレイするなら、10~20点)の余剰在庫を用意しておくのが目安です。ただし、在庫を置いておくスペースも必要になるので、ディスプレイの予行演習とあわせて検討しましょう。
●レジ袋
……エコの観点から持参をお願いしているイベントも多いですが、念のため少し用意しておきましょう。
【会計関連】
●おつり用の小銭
……おつりが途中でなくなると、お客さんにも迷惑をかけますし、販売機会を損失します。必ず多めに用意しておきましょう。
●電卓
●領収書・筆記用具・印鑑
……お客さんに領収書を求められる場合もありますし、イベントによっては領収書の発行が必須の場合もあります。
●持ち運びできる集金BOXまたは袋
……お金、電卓、領収書などの会計グッズをまとめてもちはこべると便利です。離席するときは集金BOXまたは袋ごと持ち歩きましょう。コインケースと一緒になっているタイプもおすすめです。
●キャッシュレス決済・クレジットカード決済
……はじめての出店ではここまで用意する必要はありませんが、これから出店機会を増やしたい方はキャッシュレス決済への対応も検討しましょう。
PaypayやSquare、Air PAYなどのキャッシュレス決済端末は、屋外でも使えますし、難しい操作は必要ありません。初期費用無料キャンペーンなどもあります。
参考サイト https://sumahopay.xyz/
【設営関連】
●テーブル
●イス
……ブースの広さに合わせたテーブルを持っていくとディスプレイしやすいでしょう。またテーブルに直接ディスプレイするのではなく、自作の什器を用意して商品を飾ることで、ブース全体を際立たせることができます。ディスプレイには高さがあるほうが目に留まりやすいです。
折り畳み式の什器・テーブルやイスがおすすめですが、会場によっては有料または無料で貸し出してくれるところもあります。
なお、雅市は基本的に屋内会場で開催されており、テーブルやイスは無料貸し出しの場合が多いです。
●ディスプレイ用品
……テーブルの足元を隠すテーブルクロスは必須です。自分の荷物や在庫などの目隠しになりますし、商品を美しく見せられます。
そのほか、商品の説明をしてくれるPOPやアクセサリースタンドなど、自分のハンドメイド作品にあったディスプレイ用品を用意しましょう。
●文房具
……梱包を外すためのカッターやハサミ、値札のつけかえなどに必要なペン・セロテープ・マスキングテープ、ディスプレイを補強するためのガムテープ・透明テープなどを持参しましょう。基本的に会場での貸し出しはありません。
●鏡
……アクセサリーや衣料品の場合、試着したい方が多いので鏡を置いておくとよいでしょう。ディスプレイのアクセントにもなります。
●アイキャッチとしての看板
……ショップ名を大きく掲げるため、看板を用意しましょう。テントの上部に貼ったり、テーブルの全面に貼ったりするのがおすすめです。
●名刺・ショップカード
……ハンドメイド市の魅力のひとつは、お客さんやほかの作家さんたちとの交流です。ショップ名や作品を掲載しているサイト・SNSの情報を名刺やカードにまとめて、持参するとよいでしょう。購入者に渡したり、作家さんたちと交換したりするので、一回のイベントで100~200枚くらい用意しておくと安心です。あなたの作品を広めるチャンスを掴んでくださいね。
【その他】
寒さ・暑さ対策は万全に! なお、雅市は基本的に屋内開催なので快適です。また、飲料や軽食も用意しておくと便利です。
3.イベント出店を楽しもう!
普段、オンラインでの取引しかしていないと、お客さんの喜ぶ顔は見られませんよね。イベントに出店することで、お客さんの反応を知れてモチベーションになります。
また、どんなアイテムが売れるのか、生のニーズや反響も参考になりますよ。作家さんたちとの交流は刺激にもなりますし、いいこと尽くしです。
雅市は過去20回開催してきたノウハウがあり、主催者のサポートが行き届いているので、初めてのイベント出店でも安心です。
出店数は約30~40ブースで、作家さんや手仕事の出店者さんたちとの交流もしっかりと楽しむことができます。なにより、基本的に屋内会場であり、天候に左右されない、テーブルや椅子完備・駐車場ありという恵まれた条件なのがありがたいですね。
2019年12月21日に行われた雅市の様子はこちら
イベント出店は準備も必要ですし、拘束時間も長いですが、その苦労を補って余りある貴重な体験ができるはずです。ぜひイベント出店に挑戦し、楽しんでみてくださいね。
雅市について詳しく知りたい方は下記リンクをクリックして詳細をお確かめいただけると幸いです。
雅市のホームページ
(文:椥辻夕子)