梅雨どきとあって小雨が降り続いた週末。そんな中、埼玉県鶴ヶ島市のカインズホーム鶴ヶ島店で開催されたハンドメイド市場「らららマーケット」はたくさんの来場者でにぎわった。
当イベントは2020年2月を最後に、コロナ禍のために中止を余儀なくされた経緯がある。そのため、主催側・出店側ともに感染防止対策を施しての開催となった。
この記事では、2021年7月4日(日)に行われた「らららマーケット」の様子をお伝えする。
筆者が訪れたのは当日12時を過ぎた頃。天気が雨模様だったこともあり、ホームセンターを訪れるカップルや家族連れは普段よりも多いように感じた。
早速、らららマーケットの様子をのぞきに行くと、各ブースはたくさんのお客様に囲まれて活況な様子だった。
以下は7月4日(日)の出店者さまのご紹介。
※出店者さまのインスタグラムアカウントは記事の最後のチラシに掲載。
your+
YouTubeでスウェード紐の編み方を見ながら作っていたら、イイ感じにできたのがキッカケで、ハンドメイド作品を製作するようになったというyour+さん。
最初はご友人に提供していたが、地元の商工会イベントに出店したとき、驚くほど売れたことからいろいろなイベントに出店するようになったとか。
らららマーケットの出店は5回目だが、コロナ禍でイベントが次々と中止になり、イベントに向けて製作していた作品が余ってしまい、自らもイベントを主催(ハッピーガーデンマーケット)して販売しているとのこと。今後のハンドメイド市場を盛り上げてくれる作家さまの一人であることは間違いない。
クラフトハンドちーさん
紙でつくる精巧な技術が魅力的のカゴ。製作には時間がかかりそうに思えるが、作家さまに聞くと意外に素早く作れるとのこと。
ご購入されたお客様にお話を伺うことができたので、以下に感想を掲載する。
欲しかった大きいサイズのカゴに出会えたと思い買いました。本当は1つだけで良かったのですが、他のデザインも気になって、(作家さんが)ちょっとだけおまけしてくださったので2つ買ってしまいました笑。ていねいに作られた作品でとても気に入っています。
Beads Picot
日頃からお世話になっている方から「可愛いアロマペンダントが欲しいから作ってもらえないか?」と頼まれたのがハンドメイド作家として活動するキッカケとのこと。どうすればお客様が喜んでくれるかを常に考えて商品開発や改善を心がけているそうで、プロ意識が伝わってくる。
yellow3920
お孫様が生まれたときの体重が3920gだったことから、その数字を屋号に入れたエピソードが印象的な作家さま。バラエティに富んだ洋小物が並び、選ぶのがワクワクすると通りがかったお客様も口にしていた。
ナノちっち
Rin-ne主催のイベントでは常連の出店者さま。どの作品も細部までこだわる装飾が魅力的だ。イベントが次々に中止となったコロナ禍もひたすら作品の製作に励んでいたとのこと。今回、販売した新作は軒並み完売となった模様。
いちごみるく
学用品の布小物を製作する作家さまで、幼稚園や小学校で使用するバッグからマスクまでたくさんの作品を揃えている。色やサイズに合わせたオーダーメイドも可能だそうで「◯◯はないの?」と思ったら、早速インスタのアカウントからDMしてみよう!
Rey craftwork & Mysa
家がお隣同士という二人のハンドメイド作家が共同出店。日常のオシャレに溶け込みつつ、クラシック感も漂わせるアクセサリーを目指しているとのこと。「大人かわいい」作品が立ち並んでいたのが印象的だった。
モフモフモッフィー
オリジナルデザインで世界に一つだけのペット雑貨が魅力のモフモフモッフィーさん。主催者曰く、モフモフモッフィーさんはどこ?と、お店の入り口で聞かれるくらい、それを目的にお越しくださったお客様が多かったそう。子どもの数より多いペット!そのブームはまだまだ続きそうだ。
hana*coco
らららマーケットは過去にも出店実績のあるhana*cocoさんは、キラキラと可愛いオリジナルのステンドグラス作品を製作している。
ご購入されたお客様にお話を伺うことができたので、以下に感想を掲載する。
ステンドグラスは高級なイメージがあったけど、手頃な価格でサイズも大きすぎず、可愛らしい作品に出会えて良かったです。
collect.A
海外から直接買付けた天然石でアクセサリーを製作しているそう。定番の水晶から希少な石までさまざまな天然石に出会えるのが特徴。 ピアスは金属アレルギーの方でも安心な316Lサージカルステンレスポスト使用しており、お客様ファーストの姿勢が素敵。
ほっこり筆文字屋
名前・・・それは、一度つけたら変わらない一生ものだからこそ、こだわりが生まれるもの。「ほっこり筆文字屋」さんのワークショップはそんな名前に寄せる想いを実感できる楽しさがある。
お名前ポエムが好きでお絵かき書道に通っていらした「ほっこり筆文字屋」さんは、日高市でパステル講座も開いたことがあるそう。筆文字だからこそ伝わる子どもからシニアまで楽しめるワークショップが魅力的だ。
Hiromi no iro-kotoba
サンキャッチャーストラップ作り&スワロフスキーを使ったキラキラチャームを作るワークショップ。絶えずお客様が訪れる人気ぶりでお話を伺えなかったのが残念だが、自分だけの作品を楽しめるのが魅力的だ。
Atelier MIKAZUKI & Couronne
大人気のハンドメイド作家さまユニット。前職を辞めてから作品をプレゼントし合ったことがキッカケで活動を始めたとのこと。
ワークショップを訪れる子どもたちの作品については「独創的で見本におかせてほしいくらい」とおっしゃっていたが、親子で楽しめるワークショップはとても魅力で、休憩をとれないほどお客様が途切れない様子は衝撃的だった。
東武東上線の若葉駅近くで教室も開いている。
acoco_aco16
初出店とは思えないとても可愛い作品(リボン・チュールのアクセサリーなど)が立ち並ぶacoco_aco16さん。お店で売ってるものを自分でも作ってみたいという想いから作品づくりを始めたとのこと。
イベント出店が初めてで、下見を兼ねて何度もお店(カインズホーム)を訪れるなど入念な準備をしたそう。それでも当日は緊張を隠せないとおっしゃっていたが、お孫さんに!と、シニア世代の方もたくさん購入される盛況ぶりには安堵していた様子。
これからハンドメイド作家になる方や初めてイベントに出店する方にとって、彼女の存在はきっと参考になるだろう。
ハンドメイドのイベントに出店しよう! 出店までの7ステップ、当日もっていくもの一覧
momo_食品サンプル
食品サンプルのワークショップ&フェイクフードの雑貨販売。かき氷のメモスタンドづくりは季節的にもぴったりで、訪れたお客様はこぞって楽しそうに参加されていた。食品サンプルがより身近に感じる一日となったはずだ。
Bloom
牛乳パックや段ボールといった再生紙の紙バンドから作る作品は環境にもやさしい魅力があるBloomさん。お子様向けに!と思って作り始めたのが20年前!その後はご友人を中心に作品を提供していたが、ここ数年は月に一度くらいの割合でイベントに出店しているそうだ。
coco
天然石を使ったアクセサリーが魅力のcocoさん。あれもこれも欲しくなるくらい数多くの作品を取り揃えていて、当日はお店の入り口付近での出店だったこともあり、絶えず人だかりができていたのも印象的だった。
ハンドメイド工房 Keep on SMile
紙でつくるバッグはまさに神業!定番から季節に合わせた限定作品まで、幅広いハンドメイド作品を取り揃える作家さまで、らららマーケットには過去にも参加実績がある。
コロナ禍でイベントが中止になっても、ミンネなどのマーケットプレイスで販売を続けていたとのこと。日常にちょっとした彩りが加わるイメージが湧いた。
ひょうたんランプTT
学生時代からデザインを学び、トールペイントの経験が20年という大ベテラン!ひょうたんランプのワークショップはここ3年くらいとのことだが、常に学びの心を忘れず、お客様が喜ぶ作品を提供している。ほっこりするひょうたんランプはお部屋のインテリアにぴったりだ。
ひょうたんランプのワークショップは、北坂戸のアロマデザインカフェアンジーでも定期的に開催している。
Natural Flower
姉妹でハンドメイドが好きという木工雑貨やイベンター向けの什器、布小物を販売するNatural Flowerさん。木の温もりや手触り感には言葉にできない魅力がある。久々のらららマーケットとあって力が入ったこともあるが、前日に続いてたくさんのお客様が訪れたことに感激していた。
おわりにーー
ご覧いただいたように、約1年半ぶりの開催となった「らららマーケット」は大盛況であった。ハンドメイド作品は市販品に比べて「あ、これかわいい」というちょっとした幸せを感じる瞬間が嬉しい。
コロナ禍において人と人のつながりが希薄になりがちな世の中ではあるが、こうしたイベントがあることで、出店者も来場者も出会いの喜びを感じることができるはず。今後も「らららマーケット」が域内での消費と居場所づくりに貢献することを願うばかりだ。
なお、今回の「らららマーケット」は7月3日(土曜)・4日(日)の両日で開催された。残念ながら前日の3日(土)は取材することができなかったため、当イベントの出店者さま一覧を下記に掲載する。
次回の「らららマーケット」は2021年8月28日(土)・29日(日)に開催予定!暮らしに彩りを与えるone moreの幸せ作りを体験してみよう。主催者一同、皆さまのご来場をお待ちしている。
文:前田こうじ