コロナ禍においては外出しづらい状況だったり、お店が休業や時短営業だったり、ゆったりと自分のペースでカフェを楽しむことができない方は多いはず。そんなときはおうち珈琲がオススメですが、自分で珈琲を淹れたことがないから上手くできるか心配というケースも・・・。
この記事では、おうちで楽しめるハンドドリップ珈琲の淹れ方について、自宅で誰でもできるようにステップバイステップでお伝えします。
▼目次
1.初心者にもできるハンドドリップ珈琲
珈琲はカフェでバリスタに淹れてもらうもの。もしかすると、あなたはそんな風に思っているかもしれません。また、最近はボタンひとつで簡単に珈琲を淹れられる珈琲メーカーもたくさん出回っています。ですが、ハンドドリップ珈琲は初心者でも十分楽しむことができるのです。
そもそも、香りや味の好みは人ぞれぞれですし、カフェを開業するわけではないでしょうから自分にはできないなんて思わなくて大丈夫。珈琲を一つの趣味として、あなただけのオリジナル珈琲を開発する気分を味わってほしい!というのが私がハンドドリップ珈琲をオススメする理由です。
それでは実際に、おうち時間を楽しむためのハンドドリップ珈琲を淹れられる手順をご紹介します。
2.ハンドドリップ珈琲を楽しむための5ステップ
ハンドドリップ珈琲は5つのステップを踏めば誰でも気軽にお楽しみいただけます。
ステップ1:器具をそろえる
まずは珈琲づくりに必要な器具をそろえましょう。
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ステップ2:豆を選ぶ
自分好みの豆を選ぶことも珈琲を楽しむポイントです。
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ステップ3:豆を挽く
すでに挽かれた豆ではなく自分で豆を挽くことで、風味に力強さが出ますし、愛着も湧くことでしょう。
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ステップ4:適温のお湯と適量の豆で淹れる
珈琲の淹れ方は一つではありません。美味しく淹れるコツを覚えたら、きっと珈琲通へまっしぐらです。
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ステップ5:味わう
香りやコク、深みなど、じっくり味わって自分好みの味を追求しましょう。
このように、5つのステップに沿って実践すれば、初心者でもハンドドリップ珈琲を楽しむことができます。
ただそうは言っても、具体的にどうすれば良いかわからない方もいらっしゃるかもしれません。なので、ここからは珈琲づくりで大切なポイントをテーマ別に詳しく解説をしてまいります。
3.ハンドドリップ珈琲に必要な器具の選び方
ハンドドリップ珈琲に必要な器具は珈琲ドリッパーとペーパーフィルターの2つですが、珈琲ミルや珈琲サーバー・ドリップポットがあると便利ですし、自分好みのデザインのものならオシャレ感もあって気分も高まります。
3-1.珈琲ドリッパー
珈琲豆を挽いて粉になったらお湯を注いで珈琲を抽出しますが、そのためにフィルターをセットする器具です。
ドリッパーの底には抽出用の穴が開いていて、穴の数は1つ・3つ・多数・・・など、メーカーによりますが、穴の数が少ない・小さいほど濃い味になります。
ドリッパーの型も円すい型や台形・平底型とさまざまです。円すい型はスッキリした味わい、台形・平底型はコクのある味になると言われています。
ドリッパーの素材は陶器・プラスチック・ガラス・メタルなどがあります。陶器は耐久性と保温性が良いのが特徴です。プラスチックは経年劣化しやすいですが、低価格で手に入りますし、まずはお試しという初心者には向いています。
ガラスは陶器に近いですが、高級感を醸し出すことができるでしょう。メタルは熱の伝導性が魅力的です。
メーカーもさまざまですが、有名どころはカリタ・メリタ・ハリオあたりでしょうか。何かアニメのキャラクター名みたいですね笑。
3-2.ペーパーフィルター
ドリッパーにセットして珈琲の粉が入らないようにするものです。ドリッパーの型によって合わないものもあるため、ドリッパーと同じメーカーやブランドで統一すると良いかもしれません。
3-3.珈琲ミル
珈琲ミルは珈琲豆を細かく挽くための器具です。手動と電動がありますが、手動の方が手間はかかるものの、自分で珈琲豆を挽いた実感が得られるのも醍醐味です。
3-4.珈琲サーバー
ドリッパーで抽出した珈琲を貯めてカップに注ぐための器具です。1杯しか飲まない場合は、直接カップにドリップすれば良いのですが、2杯または複数人で飲む場合は珈琲サーバーがあった方が便利だと思います。
3-5.ドリップポット
ドリップポットはお湯を注ぐ専用ポットで、注ぎ口が細長くゆっくり注げるように設計されているのが特徴です。ハンドドリップ珈琲は注ぎ方が味に影響するので、味にこだわりたい方はぜひ買ってください。
4.珈琲をおいしく飲むための淹れ方
ペーパーフィルターを使ったハンドドリップは手軽にできますが、抽出の仕方で味に違いが出てきます。もちろん、人それぞれ好みの味があるので、〇〇のやり方が正しいというものはありません。
ですが、安定したおいしさを常に出せる方がイイに決まってますよね。なので、基本的な淹れ方は覚えておいた方が良いでしょう。
珈琲の基本的な淹れ方
(1)ドリッパーにペーパーフィルターをセットする。ペーパーフィルターは、底の接着部分を外側に、側面の接着部分を内側に折る。
(2)お水を沸騰させる。
(3)器具を温めるためドリッパーやサーバー、カップにお湯を注ぐ。
(4)珈琲ミルで挽いた珈琲豆の粉をドリッパーにセットしたペーパーフィルターに入れる。このとき、ドリッパーを左右に揺らして粉の表面を平らにするのがポイント。
(5)お湯の温度は88度〜93度くらいを目安にすると良いでしょう。まろやかさやコクを出したいときは88度、酸味を際立たせたいときは93度。ただ、豆の焙煎状態によっても変わるので、自分好みの温度を見つけてみてください。
(6)最初は蒸らす。お湯を少量、そーっと乗せるように注ぎ20秒ほど待つ。
(7)珈琲の粉の中央から「の」の字を描くように数回に分けて注ぐ。「の」の字は500円程度の大きさが理想です。
(8)サーバーに抽出した珈琲をあらかじめ温めておいたカップに注ぐ。
以上がペーパーフィルターを使った珈琲の淹れ方ですが、実をいうと、珈琲の淹れ方は大きく分けて3つあります。3つの淹れ方は、ご紹介したペーパードリップ式のほか、ネルドリップ式とサイフォン式です。
ネルドリップ式とサイフォン式については、これまた奥が深いので別の機会に詳しくお話できればと思います。
また、おうち珈琲を楽しむ方法はこちらの記事も合わせてお読みいただくと、より理解が深まりますのでぜひご覧くださいませ。
5.まとめ〜これであなたの自宅もカフェに!
いかがでしたか。
ご興味を持たれた方はぜひ器具や珈琲豆を準備しておうち珈琲をお試しください。器具はホームセンターやネット通販など、お手頃価格で手に入りますから、まだお持ちでない方は今度の休日にでもチェックしてみてくださいね。
さて、これであなたの自宅もカフェに変身です!今回お伝えしたコツを押さえれば、ご自宅で優雅な気分を味わいながら珈琲を楽しめるでしょう。
おうち時間が長くなりがちなご時世でもありますから、この機会においしい珈琲を淹れる練習をしてみてください。そしてコロナ禍が落ち着いたら、ぜひ友人・知人にお披露目したり、お互いに珈琲を淹れて飲み比べたりと、珈琲の楽しさを知っていただけたら幸いです。
また、私たち凛音珈琲ではこだわりの自家焙煎豆やその豆を挽いて淹れる珈琲を提供しています。よろしければぜひ一度お立ち寄りいただき、あなた好みの珈琲を探してくださいませ。
凛音珈琲ホームページ